1面 No.76 2025年11月22日 能登半島地震・障害のある人たちの支援活動ニュース やわやわと 「やわやわと」は能登の言葉で「ゆっくり・急がず」 発行:日本障害フォーラム(JDF) 能登半島地震支援センター TEL 070-3288-2303 FAX 050-3457-6915 E-mail jdfnotoshien@gmail.com 〜JDF能登支援に参加して〜 JDFの能登支援には参加したいと思っていましたが、なかなか参加することができませんでした。今回、支援が延長された事でなんとか参加することができました。震災から月日が経過したなかでも、取り壊されていない家や工事中の道路などが多くあり復興には時間がかかる現実が見えました。お世話になった、あすなろふたばぱいんの皆さんやカブーレの皆様の大変な環境でも日常を力強く生きていく姿勢に、自分であればどのような行動になるであろうか。と考えさせられました。神戸でもできる支援はなにか、また、災害に備えるにはどうすればよいか、考えながら過ごして行きたいと思います。ありがとうございました。 (兵庫 松田 崇介 社会福祉法人 かがやき神戸) 写真 送迎のお手伝い 〜支援に参加した私たちの役割〜 いつか行ってみたいと思っていた能登半島、初めての被災地支援。福岡から支援センターまで7時間かけての移動。乗り換えの京都駅で1週間分の荷物が入ったキャリーケースが壊れ抱えての移動というアクシデントがあり、初日から筋肉痛という波乱の幕開けでした。視察や日々の移動で目にする光景は、ニュースで見聞きするものとは全く別物で、地震と豪雨で失われたものがいかに大きく、能登で暮らす人々の日常を奪っていったのかが伝わってきました。生活介護・日中一時・移動支援・放課後等デイサービスの支援をする中で「JDFさんがいてくれて助かってるんだけど、3月で終わってしまうから…その後はどうしたらいいんだろう。」と話してくださる方がいました。仕事・余暇・人とのつながり・通院・日々の営み…人としてのあたりまえの暮らしが保障されない事に違和感を覚えました。これまで自助・互助・共助は十分にやってきているはず。それなのに利用者さんや職員の方々が不安な日々を送っているのは、公助の力が圧倒的に足りていないからではないでしょうか。公助=国を動かす取り組み・作戦は得意な方々に考えていただいて、自分にできることを少しずつ継続することが息の長い支援になるのかなと。今回の76クールの支援は終了しますが、個人として関わり続けることができるよう、能登半島にゆかりのある商品購入、温泉と美味しい食べ物・お酒など魅力発信、ふるさと納税など、能登半島をまるっとこれからも推していきたいと思います。 (福岡 久留須 詩子 社会福祉法人 福岡ひかり福祉会) 〜障害のある人のSOS・相談お待ちしています!〜 被災した障害のある、みなさんの相談に、対応できるように、がんばります! ★食品・生活用品の相談 ★病院への移動支援や付き添い ★傾聴などの精神的支援 ★室内の片付け ★避難所などの引っ越し支援 ★家屋修理や生活費の相談 ★福祉制度に関する相談 協力団体との連携により、とりくんでいます。 https://drive.google.com/file/d/1GUZABc0ITWIK_kzM305m8opTvAojfRW9/view?usp=sharing 2面 〜老夫婦〜 能登に来ると、一度は立ち寄る老夫婦のやっているお店がある。おじさんが寡黙な為か、これまであまり会話は弾んだことはなかった。「こんにちは〜」(ウ−ッス)「これください〜」(ウ−ッス)いつもコクンと頷くだけなのだ。だけど今日は違ってた。お店のテレビがちょうどお昼のワイドショ−を映していて、高市総理の台湾有事発言をめぐる日中関係の悪化や、所信表明演説を一転、一部野党を巻き込むための「現金給付」を行う可能性についてコメンテーターが「強さと変化への期待」を囃し立てていた、その時だった「そんなんなら米を安せい」「ワシらをまた戦争に巻き込むつもりやぞ」と語気を強めたのだ。これにはおばちゃんもびっくりしたようで「すみませんね〜 この人ったら。お待たせしてごめんなさいね。」って。  でもその時僕は、一昨日同じく老夫婦で、入院している旦那さんの退院が決まり遠く病院に迎えに行く夫人を乗せての移動支援、全行程約5時間の車中の中で聞いた言葉が被さった。「地震も豪雨もやっとの思いで乗り越えて来たのに、もうこれ以上仮設で一人介護するのは限界」 震災後一気に体調を悪化させた旦那さんとの日々の耐え難い不安。「こんなことなら・・・」と言葉を濁らせた。  忘れられない、忘れたらいけない、今回の出逢いだった。  (福井 具谷 裕司 社会福祉法人 ハスの実の家) 写真 夕陽 また明日に 〜語り伝えること〜 能登に滞在中は、お店へ入るとフロアが陥没して歪んでいたり、信号機や電柱が傾いたまま使われていたりする光景に衝撃を受けました。復旧しているように見えて、実際は仕方なく受け入れるしかない現状を肌で感じました。私はやなぎだハウスの支援に入り、予定表ボードの「JDF」の文字を見て、これまでのスタッフが積み重ねてきた実践に自分も加わる責任に身が引き締まりました。今回の視察や現場の支援で出会った方々は、皆さん大変な思いをされているにも関わらず、スタッフのためにと当時起きたこと、感じたことを細かに語ってくださいました。辛くても、伝えていこうとされる気持ちに、私自身も見聞きしたことを伝える役割を担うことで応えていきます。 (京都 三野 晃 社会福祉法人 鳩ヶ峰福祉会) 写真 たくさん教えてくれました(利用者さんと) < 支援を支える募金の協力をお願いします > 下記銀行口座または郵便振替口座に払込をお願いします。 ○ 銀行振込:ゆうちょ銀行 ○一九(ゼロイチキュウ)店 当座:0750236  口座名:日本障害フォーラム災害支援金 ○ 郵便振替口座:00120-2-750236 口座名:日本障害フォーラム災害支援金 ホームページULRとQRコード https://blog.canpan.info/jdfshiencenter/category_5/1 【JDF能登半島地震支援センター】  〒926-0175 石川県七尾市和倉町カ18 TEL 070-3288-2303 FAX 050-3457-6915 E-mail jdfnotoshien@gmail.com